過呼吸症候群の恐怖
私のパニック障害の最初の症状は「過呼吸症候群」というものでした。
これは、何かのきっかけで、急に息が吸いにくくなり、胸が苦しくなってきて、徐々に様々な症状があらわれる症状です。
若い女性に多くみられ、几帳面、心配性な人に多いと言われています。
すべての苦しみの始まりは、この息苦しさから始まりました。
最初は、胸を締め付けられる息苦しさを感じ、水の中で溺れているかのように息がすえなくなったのです。吐くこともできず、本当に死んでしまうのではないかという感じです。動悸も激しく脈打ち、死の恐怖を意識しました。
この発作は数分でしょうか、永遠に続くように思え、いつまで経っても収まらないため、死ぬ恐怖でいっぱいで頭はパニックになっていました。
それは、友達に言われたことが頭にひっかかり、その帰宅途中の電車の中で起った出来事です。電車は空いていたので救急車騒ぎにはなりませんでしたが、ひきつった顔をしてじっと驚いたような表情で前を見ていたので、傍から見ていた人は、私のおかしな表情に気づいていたかもしれません。この人、何をこんなに驚いているんだろう・・と。
その後、途中の駅の近くに内科があったので受診しましたが、診断結果は「異常なし」でした・・。
内科の医師からは、パニック障害ではないかということで、精神科と呼吸器科へいくことを勧められました。
呼吸器科でも問題ではない結果でしたので、この症状は「パニック障害」という診断を受けます。
よく耳にする自律神経失調症も内科で異常はない症状で診断されるものですが、「パニック障害」もその自律神経失調症の仲間のようです。
医師やカウンセラーの人達によると、死ぬわけではないと言われましたが、その恐怖から予期不安に襲われ、乗り物にのるのが怖くなってしまいました。
そして、精神科で投薬治療を始めることになっていったのです。